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みんなのフッ素講座

第2話 フッ素=歯磨き粉。だけじゃない!

先生、私もフッ素について少しは知っていますよ! 歯磨き粉に使われていますからね。
そうそう、フッ素と言えば歯磨き粉だと思っている人が多いですね。
大抵の人はそう思っているんじゃないですか?
歯磨き粉には一般的にフッ化ナトリウムなどが使われます。フッ化物イオン(マイナスイオン)とナトリウムイオン(プラスイオン)がくっついたものですね。このようにフッ素のマイナスと別のプラスのイオンが結合してできたものを無機フッ素化合物といいます。
ム、ムキフッソ…?
これとは別に、フッ素と炭素の結合を含む化合物を有機フッ素化合物といいます。AGCではこの有機フッ素化合物からなる様々な化学製品を製造しています。
いきなりハードですね…。有機フッ素は無機フッ素と何が違うんですか?
簡単に言うと、バリエーションが非常に多いんですね! 有機フッ素化合物に含まれる炭素はいくつでも、いろんな種類の原子とも結合できるため、数えきれないほどの組み合わせで物質を作ることができるのです。
…とにかく有機フッ素のバリエーションが多いことだけは理解しました!
それで十分! ですから歯磨き粉からは全く想像ができないもの、例えばプラスチックなんかも作ることができますよ。
フッ素のプラスチック?
例を挙げてみましょうか。大抵のフライパンにはどんな加工がされています?
そりゃフッ素加工ですよね。料理もくっつかないし洗うのも楽だし…。はっ、もしかしてあのフッ素加工ってフッ素のプラスチックを使うということですか?
はい。有機フッ素製品のひとつである、フッ素樹脂(フッ素のプラスチック)を使っています。このフッ素樹脂の粉を水と混ぜてフライパン用の金属に塗り、高温で焼き付けるとフッ素コーティングができます。
あのフライパンはそうできているのか!
このように毎日使うものにもフッ素製品が使用されていますよ。
有機フッ素化合物についてもちょっとわかってきました!

関連製品:Fluon® PTFE

第3話 「最強コンビを探せ!」へ続く