干ばつや大洪水、記録的な豪雨、巨大台風、大規模な山火事など、気候変動に伴う自然災害の発生頻度が近年、世界的に高まっています。世界の温室効果ガスの排出量が現在のペースで増え続けると、今世紀末の世界の平均気温は産業革命前と比べて最大で3.9℃上昇すると予測されており、これに伴い私たちの暮らしや社会には破壊的な影響が生じると言われています※。気候危機への対策はもはや「待ったなし」の状況です。こうしたなか、Chemistry for a Blue Planetをビジョンに掲げるAGC化学品カンパニーでは、温室効果ガスの排出削減に寄与・貢献する製品の研究開発に注力しています。こうした取り組みのなかで一つの技術の可能性が開花。それが、低環境負荷型HFO(ハイドロフルオロオレフィン)の「AMOLEA® シリーズ」です。空調用の冷媒や洗浄用の溶剤などに利用されるこの製品群は、地球温暖化係数が従来品の数百分の1以下という特長を有しており、気候変動問題の処方箋となる画期的な技術の一つとして、注目を集めています。
※出典:国連環境計画(UNEP)「Emissions Gap Report 2019」