【ガス】アサヒフロン-22 <一般名 > フッ素系ガス R-22
製品概要
アサヒフロン-22は高い安定性を持ち各種空調および冷凍冷蔵機器に使用されるHCFC系の冷媒です。
特長
- 安定性が大です
- アサヒフロン-22は熱に対して安定で、容易に分解しません。
また化学的にも不活性で、ふつうの状態では潤滑油やその他多くの物質と反応しません。
- 不燃です
- アサヒフロン-22は不燃性で、どんな割合に空気と混合しても引火爆発の危険がありません。
- 毒性がほとんどありません
- 米国で用いられているUnderwriter's Laboratories Group Numberによって、いちばん毒性の強いものをグループ1、もっとも毒性の少ないものをグループ6とした場合、アサヒフロン-22はグループ5Aに属しており、毒性がほとんどありません。
- 腐食性がありません
- 通常の使用条件では、鋼、鋳鉄、錫、銅、真鍮、アルミニウムなどに対して腐食性がありません。
しかし、水分が含まれると、加水分解してハロゲン化酸などが生成され、腐食性を示します。
使用にあたっては極力水分の混入を避けてください。特にマグネシウム合金や亜鉛は、使用を避けた方が安全です。
また温度が高くなると、銀、真鍮、アルミニウムなどが分解を促進する傾向があります。
- 溶解性がすぐれています
- 炭化水素、アルコール、エーテル、エステル、ケトンなどに対して優れた溶解能をもっています。
アサヒフロン-22は、ある温度以下では一部の油と分離します。アサヒフロン-22は、溶解能が優れているため、パッキングなどの材質に十分な注意が必要です。
ゴムを使用する場合は、ニトリルゴム、クロロプレンなどの合成ゴムをおすすめします。
- 冷媒として優れた性能をもっています
- 冷凍能力の割に、冷媒の容積が小さくてすむため、冷凍機をコンパクトにできます。
冷房用の場合、冷却水をつくる必要がありません。直接蒸発器によって冷房することができます。
- 電気絶縁性がすぐれています
- 密閉型冷凍機に使われる冷媒は、大きな電気抵抗が要求されます。
アサヒフロン-22は電気抵抗が大きく、密閉型冷凍機への使用も可能です。
一般名 : クロロジフルオロメタン (HCFC-22)
化学式 : CHClF2
化審法番号 : 2-93
安衛法番号 : 2-93
CAS No. : 75-45-6
主な用途
冷媒(ルームエアコン、パッケージエアコン、ショーケース、冷凍冷蔵機器など)、発泡剤
荷姿
ボンベ 10kg, 20kg, 40kg, 100kg, 1,000kg
タンクローリー
技術情報
- 物性 -
- 材料適合性 -
安定性 / 加水分解安定性 / エラストマーに対する影響 / プラスチック材料に対する影響
使用上の注意
ご使用になる前に「安全デ-タシ-ト(SDS)」を必ずお読み下さい。
- アサヒフロン-22は、高圧ガス保安法に該当するため、高圧ガス保安法を守って使用すること。
- アサヒフロン-22が多量に漏れた場合、酸欠の恐れがあるため、速やかに現場より風上または高い所に避難すること。
アサヒフロン-22を吸入すると刺激を受ける可能性がある。また、高濃度のアサヒフロン-22を吸入した場合、窒息や心臓発作を引き起こし、不整脈の原因となる可能性があるため、十分な注意が必要である。
アサヒフロン-22の使用に際しては適切な換気を十分に行う必要がある。
なお、高濃度の新冷媒を吸入した場合には、新鮮な空気の場所に移し、安静にさせた上で、専門医の診断を受けること。
- アサヒフロン-22の蒸気は目や皮膚に刺激を与えることがある。また、液体が目に入ったり、皮膚に接触した場合は凍傷になる恐れがある。適切な保護具を着用の上、作業を行う必要がある。
目に入った場合は、直ちに清浄な流水で15分間以上洗い流すこと。皮膚に接触した場合は、患部を多量の水で十分に洗い流すこと。なお、目に入った場合や多量に皮膚に接触した場合は専門医の診断を受けること。
- アサヒフロン-22は米国ASHRAEにおいて、不燃性に分類されている。
しかし、アサヒフロン-22を空気と混合の上、加圧した場合、可燃性になる可能性がある。
決して、アサヒフロン-22と空気を混合してはいけない。
アサヒフロン-22は、燃焼性を持たない組成に設定されているが、異常な取り扱いを行った場合、燃焼性を有する成分が高濃度となり、燃焼範囲を示す可能性がある。適切な取り扱いを行う必要がある。
- アサヒフロン-22は、通常の使用条件においては十分な安定性を有しているが、裸火や高温の金などに曝露された場合、分解を生じ、有毒で刺激性のある化合物を生成する可能性がある。
これらの刺激臭を感じた場合には、速やかに現場より風上に避難すること。
生産工場
■AGC株式会社(日本)千葉工場
その他
本製品は工業用品であり、メディカル用途を想定して開発・製造を行ったものではございません。
※細かい製品情報はSDSをご覧下さい。
問い合わせ先
営業窓口 | 電話番号 | |
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北海道~関東地区 | 本社:ガスグループ | 03-3218-5856 |
中京地区 | 名古屋支店 | 052-583-2922 |
大阪以西 | 大阪支店 | 06-6311-4500 |
九州地区 | 福岡支店 | 092-260-8120 |