課題解決事例

廃液に排水基準を上回るクロムが混入していることがわかり、早く何とかしなければ・・・
炭化水素系イオン交換膜を活用した「プロの提案」で、問題が一気に解決へ!

めっき加工業Z社
開発部

背景

金属や樹脂成型品へのメッキ加工を得意としているZ社。工場からの廃液に、地元自治体の排水基準を上回るクロムが混入していることが判明したため、早急な対策の検討、実行が求められていた。

課題

産業廃棄物業者への廃液引き取りで話がまとまるかと期待していたら・・・

この件を担当することになった開発部は、関係各部署とも協議を重ね、問題の廃液を産業廃棄物業者に引き取ってもらう案をまとめました。
開発部のS氏は、このときの状況を次のように振り返ります。
「問題は引き取り先の選定でした。近県の業者まであたりましたが引き取り先が見つかりません。遠方に対応してくれそうな業者をやっと見つけたのですが、コストが膨大にかかるうえに運用も煩雑になることが判明したため、しかたなく別案を検討することにしました」

別案として挙がったのが、排水処理設備を設置して、自前で処理を行う方法でした。ところが、Z社や関係する社員の中にも過去に自分たちで処理をした経験がないため検討は難航します。そこで、排水処理装置のメーカーにも相談して、具体的な改善提案や自社側で何をしたらよいかなどの、運用のアドバイスを求めてみました。しかし、満足できる回答をもらうことができず、これも断念せざるを得ませんでした。

有効で最適な処理方法が見つけられないまま、廃液は増え続け、S氏たち開発部メンバーはなす術もありませんでした。

課題のポイント

  • 近県の産業廃棄物業者ではクロムが混入した廃液を引き取ってもらえず、遠方の業者ではコストが膨大にかかり、運用も煩雑となる

  • 排水処理設備を設置して処理を自前で行う方法を検討したが、知見がなく、メーカーからアドバイスもないため、断念せざるを得ない

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