課題解決事例

廃液に排水基準を上回るクロムが混入していることがわかり、早く何とかしなければ・・・
炭化水素系イオン交換膜を活用した「プロの提案」で、問題が一気に解決へ!

めっき加工業Z社
開発部

解決

解決のポイント

  • AGCエンジニアリングから、クロムの発生源について調査と最適な対策案を提案してくれた

  • イオン交換のFORBLUE「セレミオン®」を利用して、塩酸とクロムの分離に成功。廃液の心配がなくなった

  • 分離したクロムを再利用することで、コストメリットも見えはじめた

クロムの発生源の突き止めから、具体的な解消法まで、プロのサポートに助けられた!

困り果てたS氏は、「廃液問題を、AGC製の炭化水素系イオン交換膜で解決した」という情報を、なじみの協力会社から聞きつけます。興味を持ったS氏はこの協力会社からAGCのグループ会社、AGCエンジニアリングの担当者を紹介してもらい、詳しい話を聞くことにしました。
Z社を訪れたAGCエンジニアリングの担当者からは、「まずクロムの発生源について調査したうえで、最適な対策案を導き出すべき」と提案されます。
「さすがにプロの提案は違いますね。そこですぐに調査に取り掛かりました。すると、工場内で使用する塩酸中に、製造工程でクロムが溶解してしまい、このクロムが溶け込んだ塩酸を場内の廃アルカリ中和用として使用していたことが判明しました」(S氏)

この調査結果をもとに、担当者から次の提案は、イオン交換膜のFORBLUE「セレミオン®」を利用して、塩酸とクロムを分離するというものでした。具体的には、濃度拡散を利用して塩酸のみを移動させて、クロムを原液側に残す分離方法です。
また、分離するだけでなく、分離後の再利用についても提案をもらうことができました。回収した酸は、今まで通り場内の廃アルカリの中和用として利用。分離したクロムについては、工場内で使用しているクロム供給源として再利用するという提案でした。

「廃液からの分離方法についても、AGCエンジニアリングが親身に相談に乗ってくれ、機器類の設置についてのアドバイスや、大きさ(処理容量)についても最適なものを提案してくれたので、知見のない我々は本当に助かりました」(S氏)

検討の結果、セレミオン®の採用を決定。廃液の心配がなくなっただけでなく、酸回収後の有効成分の再利用ができるなどコストメリットも見えはじめました。
この件を危惧していた上層部もAGCエンジニアリングの対応に大満足でした。

お問い合わせ・資料請求 ※AGCエンジニアリング株式会社のサイトにリンクします

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