課題解決事例

環境に配慮した国産HFEのAE-3000
消防法規制対象IPAからの置き換え実現

電子部材メーカーZ社
生産技術部

背景

電子部材洗浄後における、すすぎ工程および乾燥工程でIPA(2-プロパノール)を使用しているZ社。製品の需要増加に伴いラインの増設を検討していた。

課題

IPAが消防法で規制された保有量を超えてしまう

ラインの増設について検討する中で、可燃物であるIPAの保有量が障壁となった。Z社で所有しているIPAは、すでに消防法で定められている保有量に迫っていた。既存ラインと同等のラインを増設する場合、IPAの保有量が規制より上回ってしまうことになる。

代替できる溶剤が見つからず、どこに相談してよいかも分からない

Z社では、乾燥工程で使用しているIPAをほかの溶剤に置き換え、保有量を抑えようと考えた。既存ラインと同様に蒸気乾燥槽を流用したいと考えていたが、溶剤置き換えによって乾燥後のパーティクルが増加すれば、歩留まりに影響するため、IPA使用時と同等の効果が得られることも重要だった。

これらの条件に合う溶剤を求め、情報収集を行ったが好適な溶剤は一向に見つからない。相談先にも心当たりがなく、増設の計画は停滞してしまった。

課題のポイント

  • 規制への対応を含む溶剤の選定について、どこに相談すればよいか分からない

  • IPAについて、消防法で定められた保有量を超えつつあるため使用量を減らしたい

  • 蒸気乾燥槽で使用するIPA代替に適した溶剤を探しているが見つからない

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