課題解決事例

環境に配慮した国産HFEのAE-3000
消防法規制対象IPAからの置き換え実現

電子部材メーカーZ社
生産技術部

解決

解決のポイント

  • 生産ラインで使用している溶剤について、プロの視点からアドバイスがもらえた

  • 引火性のない安全な溶剤を乾燥工程に採用し、IPAの保有量を大幅に削減

  • 沸点が56℃と低いため乾燥が早い。消費電力の削減に加え、タクトタイム短縮も実現

さまざまなアドバイスと併せてIPA代替に適した溶剤を提案してもらえた

相談先が見つからず途方に暮れていた生産技術部の担当者は、情報収集のために訪れた展示会でAGCに相談する機会を得た。そこで生産ライン上で使用しているさまざまな溶剤についてアドバイスをもらうことができ、IPA代替の条件をすべて満たした「AE-3000」の提案を受けた。

「AE-3000」は引火性のない安全な溶剤であるため、保有量の制限はない。蒸気乾燥槽はZ社で現在使用しているものから交換せずに、部分的な改造を加えるだけで使用可能とのことだった。加えて、沸点が低いので溶剤を蒸気にする際の消費電力を低減できるという利点も持っていた。

IPAの保有量を大幅に削減。沸点が低いため乾燥性が早まりタクトタイム短縮

「AE-3000」に可能性を感じた担当者は、社内で提案。検討が進められ、乾燥後のパーティクル数の増加も認められないことから、Z社での導入が決まった。既存ラインと増設したラインの両方の乾燥工程に採用することで、IPAの保有量の大幅な削減に成功。さらに沸点が低いことから、乾燥性が早まり、タクトタイム短縮にもつながった。
Z社ではこの結果を踏まえ、今後も使い続けることはもちろん、AGCに相談しながらほかの製品の生産ラインでの採用も検討している。

この課題を解決したソリューション

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