ジプロピレングリコール

DPGの魅力を再発見!
AGCのDPG-FCが、「無臭気」、「低刺激性」に生まれ変わり、開発者の課題解決を実現

ジプロピレングリコール(DPG)は無色無臭のやや粘稠な液体です。一般的性状はプロピレングリコールに類似していますが、プロピレングリコールより溶解力が大きく、粘度が高いため、他のグリコールが使われない場合に用いられています。

優れた保湿効果から肌の水分保持を助ける成分として、また、優れた抗菌・静菌特性から防腐助剤として、多くの化粧品への採用が進んでいます。

しかし従来のDPGは、「特異的な臭気がある」、「刺激性があるため、使用できる商材には制限がある」といった懸念から、特にニーズのある化粧品への配合量を抑えるといった傾向がありました。
こういった課題に応えるため、AGCのDPG-FCは「無臭気」、「低刺激性」に生まれ変わりました!

課題

化粧品などに関わる製品開発に関するお困りごとを解決!

こんなお悩みをお持ちの方いらっしゃいませんか?

香りや原材料の持ち味を邪魔している…
⇒DPG自体はほぼ無臭ですが、微かに化学的なにおいを感じる場合もあり、高級香水や精油ブレンドのピュアな香りを大事にしたい場合に、とても気になる
敏感肌の人や赤ちゃん、ペットにも安心して使いたい…
⇒DPGは比較的安全性が高いとはいえ、人によっては肌刺激や軽いアレルギー反応が出ることがあります。特に敏感肌向けやベビー用、需要がますます高まっている介護用品やペット用品では懸念材料になる

大切なものに直接触れる製品開発の担当者様のお悩み
AGCの「DPG-FC」にお任せください!

AGC「DPG-FC」の課題解決力

従来のDPGは臭気が課題であり、医薬部外品原料規格でも「わずかに特異なにおいがある」と記載がありました。
そこでAGCでは、臭気物質の発生の原因を特定しました。
臭気成分は閾値の低い物質が多く、ppm以下のオーダーで発生しても特異臭として感じてしまっていたのです。

ガスクロマトグラフィー(GCMS) により臭気成分を特定

この原因を特定できたのは、AGCの「ケミカルチェーン」だからできた改良!

【自社工場(鹿島工場)で全ての生産工程を管理してできるDPG-FC】

AGC化学品では、原塩を出発原料とし、価値創造のため幅広い事業に展開しています。
原塩の電気分解で得た塩素から、プロピレンオキサイド(PO)を製造。POと水を反応させてDPGを含むPG類を製造しています。

製造直後のDPGの臭気はありません。
そのため、AGCではDPGの特異臭が化粧品用途で問題となることに疑問を持ちました。

AGCでは原塩の電気分解からDPG精製まで一貫製造しているため、DPG製造に関わる原料や工程を見直すことができます。
特異臭の原因を突き止めるべく、全ての製造工程を細かく見直し、臭気成分の発生原因を特定しました。
そして臭気抑制すべく製造方法を素早く検討でき、検討開始から1年ほどで無臭DPGを製造可能となりました。

DPG-FCの各種実証データやサンプル品のご提供も可能です。
下記「お問い合わせ・資料請求」からお気軽にお問い合わせください。

AGC「DPG-FC」の驚くべき効果

臭気成分の抑制により、DPG-FCは無臭に
AGC社内試験法の50℃促進試験では、従来品では3週間目から臭気発生、8週間目では強い臭気を感じる評価でした。
一方、臭気成分の発生を抑制した改良品では、AGC社内試験法の50℃8週間の促進試験後にも特異臭の発生が認められませんでした
長期保管後にも無臭品質を保つことができるため、従来品よりも化粧品へ配合しやすくなりました。

AGC社内試験法:50℃促進試験官能評価の結果

臭気改善以外に魅力ある効果も!
改良後のDPG-FCでは、RIPT試験で医師より問題ない評価を取得しており、pH・色の変化が無いことも確認しました。
DPG-FCは、安全かつ安定品質のため、安心して化粧品へお使いいただけます。

DPG-FCの抗菌性データの数々やサンプル品のご提供も可能です。
AGCの担当者、もしくは下記「お問い合わせ・資料請求」からお気軽にお問い合わせください。