課題解決事例

少ないエネルギーとコストで塩分を含む大量の排水を処理したいが、課題が山積みで・・・
排水処理のエネルギーを60〜80%削減!工場のZLD(Zero Liquid Discharge)も実現!

総合水処理エンジニアリング会社X社
設計部

解決

解決のポイント

  • AGC製の炭化水素系イオン交換膜「セレミオン®」なら、効率よく脱塩、濃縮を実現。水分蒸発にかかるエネルギーを60〜80%削減

  • 工場からの排水もゼロとなり、ZLDを実現でき、課題が一気に解決

効率よく脱塩、濃縮を行い、エネルギー消費も大幅に削減できた炭化水素系イオン交換膜

情報を整理していたY氏は、以前展示会で見たことがあるAGC製の炭化水素系イオン交換膜のことを思い出し、すぐに詳しい話を聞くことにしました。
Y氏のもとを訪れたAGCエンジニアリングの担当者によれば、液体中のイオン性物質を、イオン交換膜のFORBLUE「セレミオン®」を使用した電気透析によって、脱塩(塩濃度低減)または濃縮(塩濃度上昇)でき、廃水の浄化や有価物の回収及び精製が行えるということでした。今回のケースでは、イオン交換膜を利用して濃縮水を作りだすことで、蒸発エネルギーを大幅に削減する効果が期待できるとアドバイスをもらえました。

「まずは、廃液を脱塩室に供給し電気透析により、溶解している無機塩類をイオン交換膜を透過させ、濃縮室に移動させることで脱塩、濃縮を行い、脱塩水と濃縮水を得ます。濃縮水は蒸発固形化しますが、ROの濃縮水に比べて濃度が数倍になるので少ないエネルギーで固形化できます。脱塩水は、RO原水として再び水回収処理を実施することで、再利用できると聞き、この方法なら今の課題は解決できそうだと納得しました」(Y氏)

X社はセレミオン®をベースに、中和装置やろ過器と共に得意先に提案し、協議の結果、採用が決定します。早速、検証を進めたところ、セレミオン®を用いた濃塩水排水から水分を蒸発させる為のエネルギーは、ROのみの時と比較して約60〜80%も削減できることがわかりました。そのうえ工場からの排水もゼロとなり、ZLDを実現することもできたのです。

導入から運用まわりなどの知見がない分野は、充実したAGCエンジニアリングのサービス&サポートにより、アドバイスや提案をもらうことができました。得意先からの評価も上々で、現在は運用の安定化に向けて両社で活動をしています。

お問い合わせ・資料請求 ※AGCエンジニアリング株式会社のサイトにリンクします

  • 1
  • 2