課題解決事例

排ガス中和剤の使用量が増え続け、コストを圧迫!
同じ効果で薬剤使用量を減らせる上に、ダスト量も50%削減?焼却問題を解決できた方法

ごみ焼却場A
技術部

背景

A社では、「乾式排ガス処理法」の焼却炉を使っていて、その過程で発生した酸性ガスを中和するために消石灰を利用している。

課題

焼却コストが年々増加。処分場のことも心配で・・・

A社の技術部で、焼却関係を担当しているK氏は、上層部からの指摘への対応に追われていました。中和剤として使用中の消石灰の使用量が日に日に増え続け、コストを圧迫していたのです。近年A社では、ゴム系の廃棄物や建築廃材を燃焼する機会が増えたことから、燃焼ガス中にこれまでより多くのSOxやHCL分が含有されるようになり、この有害な燃焼ガスを排煙規制値に適合させるため、従来に比べてより多くの消石灰を投入しなければならなくなってしまっていたのです。

K氏はこの時の様子を、次のように語りました。
「問題は中和剤コストだけではありません。焼却後のダストなど、廃棄物の量も増えています。現在の埋立て場だけではいずれスペースが不足する可能性もあり非常に心配ですね。そのうえ、埋立て場でのキレート処理剤使用量も増えるので、結果としてトータルでのコストアップにつながっています。早く何とかしないと・・・」

ちょうどA社では、焼却炉建て替えの検討時期を迎えていたため、これらトータルコストを下げられないかを考えていましたが、良い方法がなかなか見つからず、K氏は焦るばかりでした。

課題のポイント

  • 廃棄物起因で燃焼ガスのSOxやHCLが高濃度となり、使用している中和剤(消石灰)の量が増え続け、コストを圧迫している

  • 焼却後のダストなど、廃棄物の量も増えている。その処分場所やコストについて課題を抱えていた

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