課題解決事例

収率低下で事業継続の危機、試行錯誤の末に出会った
純国産の結晶品から粉砕品のラインナップと、サポートが医薬品製造の壁を破った

医薬品製造業Q社
製造技術部

背景

医薬品有効成分(API)や中間体の製造を受託するQ社。ある重要な合成工程で、有機溶媒系の反応に炭酸カリウムを塩基触媒として使用していた。コスト最適化を目的に反応基質の調達先を切り替えたところ、同じ条件にもかかわらず収率が低下。事業の継続が危ぶまれる深刻な事態となった。

課題

収率低下の原因は炭酸カリウム?答えにたどり着けない試行錯誤

医薬品の製造工程は10〜20ステップにも及びます。各工程の収率目標は90%前後が求められ、1工程でも収率が下がれば後工程に連鎖し、最終製品の量は著しく減少してしまいます。Q社にとって、わずかな収率低下も決して無視できるものではありませんでした。生産への影響は億円単位の損失につながる可能性もあり、一刻も早い解決が求められていました。

Q社の製造技術部では、すぐに反応の改善策の検討に着手しました。反応基質の調達先の変更が大前提になっているため、その他の要素で変更可能な範囲での検証を実施することとなりました。列挙された5件ほどの項目の検証を一つずつ進めてゆき最後に残った項目が「炭酸カリウムのラインナップ」で、調達可能な炭酸カリウムをすべて入手しての検証が計画されました。

ところが、当時入手し得た炭酸カリウムはどれも同じような品で、メーカーを変え片っ端から取り寄せて試しても、なかなか収率は改善しません。反応時間の延長や温度条件の変更など、考えられるあらゆる試行錯誤を繰り返しましたが、解決策が見つからない状況が続いていました。

当時の状況を、製造技術部のH氏はこのように語ります。
「収率を回復させるためにできることはすべてやり尽くしたい、と考えていました。これまで入手した炭酸カリウムが本当に入手し得るすべてなのか?と粘りました。」

課題のポイント

  • 反応基質の調達先切り替えにより甚大な損失につながりかねない事態となった

  • 製品化済み工程のため条件変更が可能な範囲に制約があった

  • 炭酸カリウムのラインナップの変更による成果に期待があったが、市場に該当品がなかった

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