課題解決事例
化学物質を抑えた、より安心・安全な難燃剤を開発したい!
社会的なニーズに応える自然由来の原料とは
建材メーカーB社
商品開発部

解決
解決のポイント
「サンラブリーLFS PN-050」は鱗片形状のシリカで、環境負荷が小さい自然由来の原料だった
他の難燃剤とは違ったメカニズムで難燃効果が得られた
安全性が高く、人体への影響も少ない物質だった

これまでの難燃剤とは異なるメカニズムで延焼抑制効果を発揮
困り果てたK氏は難燃物質のリサーチを続ける中、AGC エスアイテックの「サンラブリーLFS PN-050」というシリカ製品にたどり着きます。シリカは環境負荷の小さい自然由来の原料で、サンラブリーはシリカの中でも数少ない鱗片状という形状が特徴でした。AGC エスアイテックはシリカ製品のラインアップが豊富で、化粧品などにも使用される製品もあり、安全性が高い点も今回のポイントでした。
製品に興味を持ったメンバーは、AGC エスアイテックの担当者にコンタクトを取り、製品について改めて詳しく話を聞くことにしました。説明を受け、不燃物質による積層構造は板状シリカ独自の効果であり、他の難燃剤とは違ったメカニズムで難燃効果が得られることがわかりました。
「この製品を使用すれば、下地に板状シリカの積層構造を取ることによって基材となる木材に着火する時間を稼ぎ、消火する際の火の回りをできるだけ抑えることができるようになると考えました」(K氏)
商品開発部のメンバーはさっそくAGC エスアイテックからサンラブリーLFS PN-050のサンプルを提供してもらい、安心安全で環境負荷の低い、新たな脱リン系難燃塗料の開発に着手しました。
「サンプルを使った試作時点で、板状シリカ独自の特性による延焼抑制効果を発揮してくれました。シリカそのものが安全性も高く、人体への影響も少ない物質であるため、化学物質に対してどうしても抵抗感があるユーザーのニーズにも応えられるのではないかと期待を寄せています」(K氏)
B社では現在、AGCエスアイテックから専門的なアドバイスを受けながら、この新たな難燃塗料の製品化を目指しています。
この課題を解決したソリューション
- 1
2