課題解決事例
増える廃棄物、かさむコスト、ダスト中含有物の低減要望・・・
あらゆる難題をクリアした、AGCの乾式除害用排ガス中和剤とは?
産業廃棄物処理業L社
技術部

背景
「乾式排ガス処理法」の焼却炉を使用し、焼却の過程で発生した酸性ガスを中和するために消石灰を利用しているL社。この処理方法だとコストがかさむため、削減方法を模索していた。そんな最中、今度は最終処分を委託している業者から、ダスト中のカルシウム含有量について相談を持ち掛けられ、悩んでいた。
課題
増えるダストの処理にかかるコストの削減が課題に・・・
L社では全社的なコスト削減に取り組んでおり、技術部ではその一環として、排ガス処理工程で発生するダストの量を削減する方法を模索していました。近年、焼却対応が必要な廃棄物が増加傾向にあり、焼却後のダストが増えたことで、技術部ではその処分場所やコストについて課題を抱えていたのです。
技術部のM氏は、当時の状況を次のように振り返ります。
「廃棄物起因で燃焼ガスのSOxやHCLが高濃度となり、中和剤である消石灰の量も増加傾向にありました。それが全体的なコスト上昇を招いていたのです」(M氏)
またここに来て、最終処分を委託している業者から「ダスト中のカルシウム含有量を減らしてほしい」という要望が届きます。ダスト中にカルシウム含有量が多いと、最終処分施設での水処理設備のメンテナンスに余計な手間やコストが発生してしまうためでした。
技術部ではコスト削減だけではなく環境対応の観点からも、これらの課題をクリアするための良策を模索しはじめました。しかしなかなか良い方法が見つからず、メンバーたちは頭を抱えるばかりでした。
課題のポイント
廃棄物焼却後のダストが増えて処分場所が不足し、コストも増加していた
廃棄物起因で燃焼ガスのSOxやHCLが高濃度となり、中和剤である消石灰の量も増えていた
最終処理を委託している取引先からも、ダスト中のカルシウム含有量を減らして欲しいという要望があった

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