課題解決事例

充填機のゴムパッキンやOリングに匂いが残ってしまい・・・
低着香性と耐スチーム性・耐薬品性に優れたフッ素ゴムで難題が解決へ

食品・飲料メーカーZ社
製造技術部

解決

解決のポイント

  • AGCのフッ素ゴム「AFLAS®」は、着香性が非常に低いため匂い移りの課題を解決

  • 耐熱・耐スチームに加え、耐薬品性、特にアルカリ薬品に強いため、薬剤洗浄による劣化の心配もない

AGCのAFLAS®の特長を生かしたパッキンで、多品種少量生産が可能に!

困り果てたS氏は、ある取引先からAGCのフッ素ゴム「AFLAS®」の評判と特性を耳にした。すぐにAGCに問い合わせて、後日、充填機メーカーのエンジニアと一緒に話を聞くことにした。

「我々の課題を聞いたAGCの担当者から、AFLAS®なら今回の問題解決にピッタリの素材との説明を受け、充填機メーカーのエンジニアともども、ホッとしました」(S氏)

AGCの担当者によると、AFLAS®は他のゴム素材と比べて着香性が非常に低いため、匂い移りの課題から解放。また、耐熱・耐スチームに加え、耐薬品性、特にアルカリ薬品に強く、匂い移りを防止すると同時に、これらに該当する薬剤での洗浄による劣化を防ぐことができる特長があった。

S氏はサンプルを提供してもらい、充填機メーカーと協力してAFLAS®製のパッキン、Oリングを試作、検証を実施した。すると、同じ状況下で比較しても、従来のパッキンに比べ匂いはまったく気にならず、着香性データを取っても従来のパッキンより明らかに低い数値が出た。一方、洗浄についても同様で劣化は見られず、コンタミも一切発生しなかった。これなら多品種少量生産も可能になるとS氏たちは安堵の表情を浮かべた。

この検証結果を受け、社内で検討したところ充填機のパッキン類のうち懸念された箇所はすべてAFLAS®製に替えることが決定。
飲料以外の食品ラインでも同様の課題があったことから、使用している機器類にAFLAS®の採用を検討している。

この課題を解決したソリューション

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