課題解決事例
このデザインコンペは勝ち取りたい!
曲線を生かし、昼と夜で異なる外観を演出できたフィルム材の実力とは?
デザイン会社E社
企画デザイン部

背景
E社では、地方公共施設のデザインコンペに向け検討を進めていた。
課題
コンセプトをデザインに反映したいが、ガラスでは実現が難しい・・・
このプロジェクトのリーダーT氏は、コンペの仕様書を見ながら今までの公共施設のコンセプトとは違った、より意匠性の高い施設にしたいと考えていた。このエリアが海に面していたこともあり、躍動感をさまざまな曲線として生かした表現案をいくつか用意した。しかし、懸念もあった。今までの経験からこの曲線を再現できる建材類が見つけられるかといったものだ。
T氏は当時のことを次のように語った。
「構想までは良かったのですが、ガラスを使ってあの曲面を再現できるか、とても不安でした。とはいえ、代替えになりそうな素材が、なかなか思い浮かびませんでした」
また、この施設は昼と夜で表情の変わる個性的な外装にしたいと考えていた。他の地方公共施設にはない外観にすることで、好奇心をより高め、地元の人たちに末永く来館してもらいたいという理由からであった。
そのため、この施設の「顔」となる外観にはとてもこだわりたかったが、曲線のデザインと同様、それを表現できる素材がなかなか見つけられず、T氏はとても焦っていた。
課題のポイント
意匠性の高い施設にしたい
曲線などの表現について、デザインどおりに再現できるか不安がある
昼と夜で表情の変わる個性的な外観にしたい

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