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よくあるご質問

AsahiGuard E-SERIES ™

従来品との性能の違いは?
AsahiGuard E-SERIES ™は、より環境に優しい製品を求めるお客様のご要望にお応えするべく、アサヒガードの優れた性能を残しつつ環境へも配慮した性能と低環境負荷を両立した環境適合型の新製品で、2006年2月に上市いたしました。
他社製品、他材料との性能の違いは?
液体をはじくという性質は固体表面の表面張力が液体の表面張力より低い場合に発現します。アサヒガードで使用される炭化フッ素アルキル基(Rf基)はとても低い表面張力を有する物質で、水、コーヒー、ミルクといった水溶性の液体のみならず、油、アルコール、ガソリンといった浸透性の高い液体もはじき飛ばすことができます。また耐久性にも優れており他のワックス系、シリコーン系撥水撥油剤と比較してワンランク上の加工剤と位置づけられます。
品種について
現在、繊維加工用と紙加工用合わせて10品種以上があります。今後、更なる品種拡張、充実化を進めていきます。くわしくはこちらをご覧ください。
AsahiGuard E-SERIES ™の特徴は?
環境や人体への影響が懸念されているPFOA、PFOA類縁物質とそれらの前駆体物質を含みません(検出限界にて不検出)。また環境ホルモン問題に対応したAPEOフリー化、不純物低減を実現した、より環境への負荷が低い製品となっています。
PFOAとは?
PFOAはフッ素樹脂の製造時に重合乳化剤として使用されるほか、旧来のフッ素系撥水撥油剤中にごく微量不純物として含まれています。 PFOAは野生生物や人の血液を含め広く環境から検出されている物質です。
PFOAのリスクは?
PFOAは生体内の蓄積性があり毒性の懸念もあるため、リスク評価につき様々なテストが実施されているところです。米国環境保護庁(USEPA)による予備リスク調査や2005年1月に公表されたドラフトリスク評価報告書の発表段階では、PFOAの人体への安全性評価結果はまだ明らかになっていません。
PFHxAとは?
AsahiGuard E-SERIES ™は化合物の炭素数が6個の含フッ素モノマーを使用した共重合ポリマーです。
このポリマーやモノマーが自然界で分解された場合生成される最終の化学物質がPFHxA(パーフロロヘキサン酸)です。
【PFHxA 炭素数6個】
CF3-CF2-CF2-CF2-CF2-COOH

PFOSやPFOAに比べて、PFHxAの毒性・生体蓄積性は遥かに小さいことが確認されています。
PFOSとは?
フッ素系撥水撥油剤等のキー原料であるフッ素化合物の工業的合成法にはテロメリゼーション法と電解フッ素化法があります。
アサヒガード・ AsahiGuard E-SERIES ™のキー原料がテロメリゼーション法で製造されているのに対し、PFOS(パーフロロオクタンスルフォン酸)は電解フッ素化法で製造されたフッ素系撥水撥油剤等のキー原料であり、また、既に製造が中止されたPFOSベースの撥水撥油剤の究極分解生成物でもあります。
フッ素系撥水撥油剤は、どうして水や油まではじくことができるの?
液体をはじくという性質は固体表面の表面張力が液体の表面張力より低い場合に発現します。フッ素系撥水撥油剤に使用されるパーフロロアルキル基(Rf基)はもっとも低い表面張力を有する物質で、水のみならず、油といった浸透性の高い液体もはじき飛ばすことができます。
どのような用途に使えるの?(使われているの?)
素材で言えば繊維や紙だけでなく、不織布や皮革といった材料にも使用されています。用途面から見ると、使用されている分野は極めて多岐にわたり、馴染みのある一般衣類やスポーツ衣料、傘などに留まらず、食品包装紙や医療関連といったより安全衛生が求められる用途や、自動車の各種パーツやフィルターといった分野にまでも、その活用の場は広がっています。
AsahiGuard E-SERIES ™、アサヒガードはどこで購入できますか?
明成化学工業(株)を通じて販売しております。弊社よりご紹介いたしますので、こちらよりお問合せください。
各国における化学物質としての登録状況は?
日本はもちろんですが、米国や欧州連合諸国やアジアなど世界の主な国、地域での登録を進めております。くわしくは弊社までお問い合わせ下さい。

ルミフロン®

ルミフロン®にはどのような特徴がありますか。
ルミフロン®は「耐候性」「耐薬品性」などフッ素の基本特性を持っています。一般的なフッ素樹脂(PVDF)とは異なり、溶剤可溶型で常温で硬化させることが可能であり基材も幅広く選択が可能です。
ルミフロン®を採用する主なメリットは何ですか。
フッ素樹脂の持つ高い「耐候性」を塗料・コーティング剤の形でご使用頂く事で、各種塗装物の長期保護・美観維持によりメンテナンスコストを大幅に低減する事が可能です。
ルミフロン®はなぜ耐候性が良いのですか。
ルミフロン®はフッ素モノマーとビニルエーテルの交互共重合体です。この構造は、紫外線の照射エネルギーよりも強い原子間結合を持つため、高い「耐候性」を発現する事が可能です。
ルミフロン®は一般的なフッ素樹脂とどのような違いがありますか。
一般的にフッ素樹脂は高い「耐候性」を示しますが、FEVE(フルオロエチレン・ビニルエーテル)交互共重合体を主鎖に持つルミフロン®は、この「耐候性」を保持した上で、溶剤や水などの各種溶媒との親和性を保っています。この為、フッ素樹脂の各種機能を塗料・コーティング剤の形で幅広い対象にお使いいただけるようになりました。
ルミフロン®は、アクリルやウレタンなど、一般的な塗料用樹脂と何が違うのですか。
ルミフロン®は、紫外線による分解を防ぐ強固な結合エネルギーを持っていますので、他樹脂に比べ格段に優れた「耐候性」を示します。
ルミフロン®にはどのようなグレードがありますか。
各種溶剤グレード、水系(エマルジョン・ディスパージョン)グレード、フレークグレードをご用意しております。お客様のご使用環境に合わせた適切なグレードをご紹介する事が可能です。
ルミフロン®の各品種の違いはどのようなものですか。
固形分濃度、分子量、溶剤種類、塗膜特性(伸度・硬度)、硬化タイプ(1液型、2液型)などの違いにより、多くの品種を取り揃えています。詳細は当社までお問い合わせください。
ルミフロン®ベースの塗料はどのように塗装できますか。
ルミフロン®をベースとした塗料は、常温~焼付まで幅広い温度での施工が可能です。塗装方法も刷毛、ローラーを用いた現場塗装やスプレー、カーテンフローの工場塗装など色々選択できます。塗装する基材も金属類やコンクリート、窯業サイディング、FRPやプラスチック類などさまざまなものに塗装が可能です。
ルミフロン®は、塗料・コーティング剤としてそのまま使用できますか。
ルミフロン®単体では使用できません。塗料・コーティング剤は、樹脂・顔料・各種添加剤などの混合物で、ルミフロン®はその樹脂部分になります。当社では標準的な塗料処方のご紹介に加え、お客様での製品開発を支援するテクニカルサービスを提供しています。
ルミフロン®を使用した塗料・コーティング剤はどこで購入できますか。
各種塗料メーカー様をご紹介可能です。詳しくは当社までお問い合わせください。
ルミフロン®はどこで購入できますか。
国内外の当社拠点より、グローバルに販売しています。使用方法・処方などのテクニカルサービスも併せて提供しております。詳しくは当社までお問い合わせください。
ルミフロン®の価格はどの程度でしょうか。
ルミフロンには多くのグレードがあります。詳しくは当社までお問合せください。

AFLAS®

AFLAS®とFKMの違い
AFLAS®は耐薬品性、特に耐塩基性(アミン、アンモニア、NaOH等)においてFKMよりも優れています。
アウトガス発生量はどのくらいですか?
低アウトガス対策FKM品と同等レベルです
耐プラズマ性はどうですか?
用途、使用条件にもよりますが、パーフロロゴムと同様に使用することもできます。
食品用途に使用できますか?
各グレードの標準配合品は旧厚生省告示85号に合格しています。
どのような用途に使用できますか?
耐塩基性がよいことで自動車のオイルシールに使用されています。また、耐塩基性、耐酸性に優れているためにメカニカルシールなどのO-リングやガスケットにも使用されています。AFLAS®150は体積固有抵抗が10~15Ω・cm以上あることで耐熱電線の絶縁被覆に使用されています。
異種ゴムと接着することは出来ますか?
シリコーンゴムやアクリルゴムとの接着について実績があります。
AFLAS®と金属の加硫接着用のプライマーはありますか?
グレード別にプライマーを選択して下さい。 推奨プライマーの一例です。
■AFLAS® 100・150 シリーズ
(1) メタロック S-10A ( 東洋化学研究所社製 )
(2) モニカス MP-204 ( 横浜高分子研究所社製 )
(3) モニカス MP-205 ( 横浜高分子研究所社製 )
■AFLAS® 200 シリーズ
(1) ケムロック Y-4310 ( ロードファーイースト社製 )
(2) ケムロック 607 ( ロードファーイースト社製 )
(3) モニカス VT-200 ( 横浜高分子研究所社製 )
AFLAS®に使用できない配合剤はありますか?
AFLAS® の特性を最も引き出すために、適したパーオキサイドを使用する必要があります。1,3ビス ( t-ブチルパーオキシ ) -ジイソプロピルベンゼンを推奨します
AFLAS®で色物配合を作ることはできますか?
一般のゴムと同様に色物配合は可能ですが、一部の明色配合はベースポリマーの色に影響をうけることがあります。AFLAS®は200℃以上の高温で二次加硫するため、耐熱性の無機顔料をご使用ください。
どのような加工助剤がいいでしょうか?
ステアリン酸ナトリウムを推奨します。 1~2部を目安にご使用下さい。また、AC ポリエチは押出加工性の改善に効果がありますので、こちらも 1~2 部を目安にご使用下さい。
AFLAS®の成形方法は?
一般のゴムと同様にニーダーや2-ロールなどで配合剤を混練して、プレス成形や押出し成形など、通常の成形方法を行うことができます。
混練するときの注意点はありますか?
ステアリン酸ナトリウムの分散不良にご注意下さい。 発泡の原因となることがあります。
金型で成形するときの収縮率はどのくらいですか?
配合にもよりますが、一般のFKMと同程度で、25~30/1000を目安にしてください。
金型離型の改善方法はありますか?
AFLAS® の成形には金型離型対策が必要です。 金型にクロムメッキをする、または外部離型剤を塗布するなどが効果的です。 外部離型剤としては、トレイシス 818 ( DuPont 社製 )やJIP-121 ( 株式会社タイホーコーザイ製 ) などを推奨します。
コンパウンドで購入できますか?
ポリマーまたはコンパウンドのどちらでも購入できます。 詳細はお問合せください。

Fluon®

フッ素樹脂とは?
フッ素樹脂は以下の機能を全て兼ね備えている驚異的な高機能プラスチックです。 耐熱性・耐寒性・耐薬品性・難燃性・絶縁性・低摩擦性・非粘着性・耐候性など。詳しくはフッ素樹脂の性質の項をご覧下さい。
フッ素樹脂の種類について教えて?
Fluon® PTFE
最も一般的なフッ素樹脂で、全需要の60~70%を占め、広く認知されています。フッ素樹脂としての典型的な特徴を最もよく備えている樹脂です。成形方法としては、圧縮成形後に切削して最終製品を得る方法が一般的です。
化学名:ポリテトラフルオロエチレン

Fluon® PFA
Fluon® PTFEに匹敵する特性をもちながら、複雑形状でも溶融成形を可能にしたフッ素樹脂です。
化学名:パーフルオロアルコキシアルカン(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合樹脂)

Fluon® ETFE
エチレンと4フッ化エチレンとの共重合樹脂で、機械的強度・耐放射線性・加工性の面でより優れた特徴を持つ樹脂となっています。さらに加工性をUPさせた低融点グレード・Fluon® LM-ETFEも製造・販売しております。またFluon® ETFEを加工し、フッ素フィルムとしてアフレックス®/エフクリーン®もご用意しております。
化学名:エチレン-テトラフルオロエチレンコポリマー

その他のフッ素樹脂
FEP(パーフルオロエチレン-プロペンコポリマー)
PVdF(ポリビニリデンフルオライド)
ECTFE(エチレン-クロロトリフルオロエチレンコポリマー)などが挙げられます。
最適なFluon®フッ素樹脂の選び方は?
要求特性と製品形状を踏まえた成形方法の選択によりご選択いただくのが適切です。
Fluon®フッ素樹脂の硬さは?
一般的には、ゴムより硬く、プラスチックの中では柔らかい部類に属します。
<ロックウェル硬度>
PTFE 20
PFA 50
ETFE 50
Fluon®フッ素樹脂の比重は?
フッ素樹脂の比重は1.7~2.2と、概してプラスチックの中では高い値を示します。
半導体業界向けの用途は?
半導体の製造プロセスでは、様々な種類の薬液を使用します。中には強酸・強アルカリのものもあり、これらに接触する部品の材料として、耐薬品性を持つフッ素樹脂が多く使用されています。また使用中の薬液の純度の低下は、半導体の品質に影響を与え、歩留まりの低下を招くため、使用材料には純度の低下を起こすような物は使用されません。フッ素樹脂はそのような要求にも応えて使用されています。主にFluon® PTFE・Fluon® PFAが、薬液容器・配管・配管継ぎ手・タンクライニング・角槽・ウエハーキャリア・バルブ・ポンプ・ベローズ・ダイヤフラム・フィルターハウジングなどとして、半導体製造プロセスで使用されています。
自動車業界向けの用途は?
自動車の中にも、数多くの部品の部材としてフッ素樹脂が用いられています。摺動性を求められて、ブレーキパッド・自動変速機やパワステのシールリング等、電気系統周辺には耐熱性や電気特性を求められて各種センサー用ケーブルの被覆・コントロールハーネス、燃料系統では耐薬品・溶剤性を求められて、それぞれフッ素樹脂が使用されています。最近では燃料の蒸散を抑えるための環境対応として、樹脂製燃料配管にFluon®LM-ETFE AH Seriesが採用され、地球環境保全に一役買っています。また次世代自動車燃料の本命と言われている燃料電池の部品に関しても、フッ素樹脂での検討が進められております。
電池業界向けの用途は?
リチウムイオン電池やニッケルカドミウム電池といった、小型機器用二次電池には、電池の活物質を結着させるバインダーとしてFluon® PTFEディスパージョン等が使用されています。充電・放電を繰り返す二次電池内の過酷な化学的環境下でも耐えうる耐薬品性・耐熱性、難燃性が求められて、フッ素樹脂が使用されています。また、リチウムイオン電池のパッキンとして、小型複雑形状の成形性・耐薬品・耐熱性を生かしてFluon® PFAが用いられています。これらは携帯電話・ノートパソコン・ポータブルMDプレーヤーなど、皆様の身の回りの機器に組み込まれて使用されています。また、現在開発が急ピッチで進んでおり、自動車をはじめ様々な用途で次世代の電源として期待される燃料電池の世界でも、バインダーをはじめ色々な部分でフッ素樹脂が部材として検討・或いはすでに採用されております。
食品業界向けの用途は?
Fluon® PTFE, PFAは 間接食品添加物(Indirect food additive)として米国21CFR§177.1550記載されている要件に適合しています。 また、Fluon® ETFEは米国FDAのFCS(食品接触物質)のリストに登録され、FCN番号を取得しています。 日本国内では食品衛生法厚生省告示第370号の規格にも適合しています。
* ぞれぞれ一部のグレードを除きます。詳細並びに使用条件についてはお問い合わせください。
Fluon® PTFEの用途は?
最も一般的なフッ素樹脂であるPTFEは、工業化以来60年以上の長い歴史を持っていますが、フッ素樹脂の特長を最も強く持っている樹脂である為、現在でも新しい用途が年々開発されています。Fluon® PTFEは幅広い分野で使用されており、化学工業・自動車関係・機械部品・電線被覆といった分野から、半導体・電気電子部品・衣料用途にも用いられています。また、粉体であるため、摺動・難燃・潤滑目的で、他のプラスチックやゴム、塗料、グリースなどへの添加剤として使用されています。また水性の分散液としてディスパージョングレード・耐クリープ性や耐磨耗性の向上を図って充填材を加えたFC(フィルドコンパウンド)グレードもご用意しており、様々な用途にご利用頂けます。
Fluon® PFAの用途は?
Fluon® PTFEと同レベルにフッ素樹脂の特長を持ちながら、溶融成形が可能なFluon® PFAは、半導体分野で使用されることが最も多く、半導体製造装置の配管・継ぎ手・ウエハーキャリア・角槽などに使用されています。半導体以外では、より強い耐薬品性を求められる化学工業分野・耐熱性と非粘着性の両立が要求されるOA機器部品・細かく複雑な形状を求められ、溶融成形が必須となるリチウムイオン電池パッキンなどに使用されております。
Fluon® ETFEの用途は?
エチレンと4フッ化エチレンの共重合によって得られるFluon® ETFEは、機械的強度が大きく、また耐放射線性も良いことから、ロボット電線や原子力周りの電線、パソコン等の精密機器内の電線等、電線被覆用途に多く使用されております。 また、フィルムへの加工によってアフレックス®やエフクリーン®として、非粘着性を生かした離型用フィルムや壁紙・クロス用途、耐候性を生かした農業用ビニルハウス用途への需要も大変多くなっております。 また、Fluon® ETFEパウダーグレードは、プライマー(接着材)無しで金属へのコーティングが可能である為、静電粉体塗装や回転成形により配管や金属部品へのコーティングやライニングが容易に行えるというメリットがあり、化学工業用途や自動車部品に用いられております。
Fluon® LM-ETFEの用途は?
AGCが独自に開発したETFEの進化型がLM-ETFEです。その最大の特徴は、耐熱性能を向上しながら融点を下げることに成功したこと。これを利用して、自動車部品、電線被覆、チューブ・ホース、容器など幅広く使用されています。またAH Seriesは、自動車用燃料ホースに採用され、最も厳しい北米の環境規制にも対応できるホースとして使用されています。
Fluon®の成形方法は?
圧縮成形
Fluon® PTFEの成形に用いられる最も一般的な方法です。Fluon® PTFEは融点以上の温度になっても非常に高い溶融粘度を有する為、この方法が用いられます。型に樹脂入れて圧縮し、焼成を掛けて粒子同士を融合させ、その後冷却して成形物を得ます。細かい成形品・複雑形状の成形品はここから機械により切削して最終成形物を得ます。
適応グレード:PTFE(モールディングパウダー)、PTFE(フィルドコンパウンド)

ペースト押出成形
これもFluon® PTFEの成形方法です。ファインパウダーの成形時に使われます。助剤(ナフサが用いられます)と混合して押し固め、ダイスから押出す事によってチューブ、パイプ、或いはテープ状の成形物を得、助剤を飛ばして焼成を掛けて完成させます。
適応グレード:PTFE(ファインパウダー)

溶融成形
融点以上になると溶融するFluon® PFA・Fluon® ETFE等のフッ素樹脂は、他の熱可塑性プラスチックと同様の成形方法を用いる事が出来ます。溶融成形には押出成形・射出成形・ブロー成形・トランスファー成形・回転成形等がありますが、いずれも溶融フッ素樹脂に用いる事が可能です。ただ他のプラスチックの成型時との違いは、融点が高いため成形温度も高くなる点・溶融粘度が比較的大きい為成形速度が遅い点等があげられます。
適応グレード:PFA、ETFE、LM-ETFE

共押出成形
これまでフッ素樹脂をもちいた共押出成形は、そのくっつかない性質により不可能とされてきました。しかしAGCが開発したFluon® LM-ETFE AH Seriesは、これを可能にしました。異種の樹脂とAH Seriesをひとつの共押出ダイに流し込み成形することで、良好に接着された積層成形体が得られます。
適応グレード:LM-ETFE AH Series

粉体成形
パウダー形状の樹脂を用いることにより、金属へ密着させたコーティング・ライニング成形体を得ることが可能です。金属の防食に最適です。
適応グレード:ETFEパウダーグレード
フィラー入りフッ素樹脂のグレードはある?
あります。Fluon® PTFEにはFC(フィルドコンパウンド)グレードを多数取り揃えており、PTFEの特性に各種フィラーを利用することで多彩な性能を付与し、使い分けていただくことが可能です。また、Fluon® ETFEにはカーボンブラックやカーボンファイバー、色素顔料などを配合したグレードを取り揃えており、導電性、強度、着色などの付加価値を付与した形でご使用いただけます
フッ素樹脂コーティングはできる?
できます。Fluon® ETFEでは、多数の粉体グレードを取り揃えており、回転成形・静電粉体塗装・などにより、金属に対し数十~数百µmのコーティングが可能です。またPTFEではエナメルコートが可能で、フライパンに代表される幅広い用途に使用されています。
Fluon®の耐熱性は?
フッ素樹脂の融点は非常に高く、ほとんどが200℃以上です。また連続使用可能温度も150~260℃で、プラスチックの中で最高クラスの耐熱性を持っております。
Fluon®の耐薬品性は?
高温・高濃度の強酸・強アルカリに不活性で、溶剤にも不溶です。
Fluon®の耐紫外線性は?
屋外環境下での性能劣化が極めて低く、長期間のご使用が可能です。屋外での暴露では、太陽光線による光分解作用・酸化作用・気温の変化による膨張収縮作用等の環境にさらされます。フッ素樹脂は、これらの厳しい環境下において、変化・劣化を起こしにくい特性を持っています。
Fluon®の耐放射線性は?
PTFE、PFA、FEPといった、ほとんどが炭素原子とフッ素原子の結合で成り立っている樹脂は、一般的に放射線の照射を受けると崩壊してしまい、そういった環境下での使用は出来ません。しかし、Fluon® ETFEは4フッ化エチレンとエチレンとの共重合体です。エチレンは放射線により架橋反応を起こす為、放射線の照射によっても崩壊しません。
Fluon® ETFEは、この性質を生かして、原子力発電所の原子炉周辺部における、耐熱・耐蒸気特性に加えて、耐放射線性の必要な絶縁電線に多く用いられている実績があります。
誘電率・誘電正接・絶縁性は?
高い難燃性・電気特性が信頼され、各業界の厳しい規格にも認定されています。 フッ素樹脂の誘電率はプラスチック中で最も小さく、周波数による変化もほとんどありません。また体積抵抗率も、測定限界を超えるレベルの高さです。
接着性は?
フッ素樹脂は本来非粘着性でくっつきにくい性質を持っておりますが、Fluon® ETFE/LM-ETFEでは、これを改良し金属や樹脂への接着が可能となるグレードがございます。ご用途に応じお問合せください。
Fluon®の安全性は?
体内に摂取した場合
フライパンへのコーティングで有名なフッ素樹脂ですが、以下のような実験で安全性が確認されています。ラットに与える食物の中に、25%分のPTFEの微粉末を混ぜ、投与する実験が90日間行われましたが、中毒症状や病理学的・解剖学的異変は認められませんでした。化学的に不活性であるフッ素樹脂は、口に入れても体内で分解したり、反応して有毒物質を生成したりする事はなく、そのまま排泄される事になります。

燃焼・熱分解した場合
フッ素樹脂は、性質のページでご説明申し上げた通り、非常に難燃性の高いプラスチックです。しかし融点を上回る高温にさらした場合、熱分解を開始し、分解生成物を発生する事が分かっています。PTFE(融点:327℃)の場合、400℃前後から分解が促進され、各種の分解生成物が検出される事が分かっています。まずテトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン等が検出され始め、480℃前後からパーフルオロイソブチレン、500℃前後ではフッ化カルボニルのガスが検出されます。これらの分解ガスは多かれ少なかれ毒性があり、特にパーフルオロイソブチレン、フッ化カルボニルはきわめて高い毒性を持っています。フッ素樹脂は難燃性ですが、フッ素樹脂がある場所で大きな火災が起きた際には、極めて有毒なガスが発生する点には留意してください。

加工上の注意点
通常のフッ素樹脂の加工条件下では、上記のような高い毒性を持つ分解ガスが発生する危険はありませんが、粒子状物質が発生する事が知られております。これは人体に「ポリマー煙熱」と呼ばれる症状を起こす原因と考えられております。
フッ素樹脂の熱分解生成物を長時間、或いは短時間でも高濃度の生成物を吸引した場合、インフルエンザの症状に似た症候群を発症する場合があります。これを「ポリマー煙熱」と呼んでいます。この症状は数時間の潜伏期をおいて現れますが、次第に症状は弱まり、24~48時間以内に必ずおさまり、後遺症は残りません。このような症状を予防するには、加工環境で適切な換気を行う事が最も有効です。
取扱量が少量である場合、或いは加工機器の設置環境によっては自然換気で十分な場合も多いですが、安全を期される場合、加工機器周辺への局所排気設備の設置をお勧めします。
食品への安全性は?
Fluon® PTFE, PFAは 間接食品添加物(Indirect food additive)として米国21CFR§177.1550記載されている要件に適合しています。 また、Fluon® ETFEは米国FDAのFCS(食品接触物質)のリストに登録され、FCN番号を取得しています。 日本国内では食品衛生法厚生省告示第370号の規格にも適合しています。
* ぞれぞれ一部のグレードを除きます。詳細並びに使用条件についてはお問い合わせください。
フッ素樹脂の廃棄方法は?
フッ素樹脂は高温化では有毒ガスを発生させることが分かっております。フッ素樹脂は化学的に不活性である為、埋設処分しても分解して有毒物質を排出する事はありません。その為フッ素樹脂製品廃棄物は、焼却せず、各自治体の廃棄物処理ルールに乗っ取り埋設廃棄物として廃棄を行ってください。但し、充填物の入ったもの・毒物・劇物等と触れる環境下で使用されたもの等は、処分法が異なる場合がありますのでご確認の上、廃棄してください。

アフレックス®

アフレックス®の安全性は?
"体内に摂取した場合
フライパンへのコーティングで有名なフッ素樹脂ですが、以下のような実験で安全性が確認されています。ラットに与える食物の中に、25%分のPTFEの微粉末を混ぜ、投与する実験が90日間行われましたが、中毒症状や病理学的・解剖学的異変は認められませんでした。化学的に不活性であるフッ素樹脂は、口に入れても体内で分解したり、反応して有毒物質を生成したりする事はなく、そのまま排泄される事になります。


燃焼・熱分解した場合
フッ素樹脂は非常に難燃性の高いプラスチックです。しかし融点を上回る高温にさらした場合、熱分解を開始し、分解生成物を発生する事が分かっています。まずテトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン等が検出され始め、パーフルオロイソブチレン、500℃前後ではフッ化カルボニルのガスが検出されます。これらの分解ガスは多かれ少なかれ毒性があり、特にパーフルオロイソブチレン、フッ化カルボニルはきわめて高い毒性を持っています。フッ素樹脂は難燃性ですが、フッ素樹脂がある場所で大きな火災が起きた際には、極めて有毒なガスが発生する点には留意してください。


加工上の注意点
通常のフッ素樹脂の加工条件下では、上記のような高い毒性を持つ分解ガスが発生する危険はありませんが、粒子状物質が発生する事が知られております。これは人体に「ポリマー煙熱」と呼ばれる症状を起こす原因と考えられております。
フッ素樹脂の熱分解生成物を長時間、或いは短時間でも高濃度の生成物を吸引した場合、インフルエンザの症状に似た症候群を発症する場合があります。これを「ポリマー煙熱」と呼んでいます。この症状は数時間の潜伏期をおいて現れますが、次第に症状は弱まり、24~48時間以内に必ずおさまり、後遺症は残りません。このような症状を予防するには、加工環境で適切な換気を行う事が最も有効です。
取扱量が少量である場合、或いは加工機器の設置環境によっては自然換気で十分な場合も多いですが、安全を期される場合、加工機器周辺への局所排気設備の設置をお勧めします。
アフレックス®の廃棄方法は?
フッ素樹脂は高温化では有毒ガスを発生させることが分かっております。フッ素樹脂は化学的に不活性である為、埋設処分しても分解して有毒物質を排出する事はありません。その為アフレックス®廃棄物は、焼却せず、各自治体の廃棄物処理ルールに乗っ取り埋設廃棄物として廃棄を行ってください。但し、毒物・劇物等と触れる環境下で使用されたもの等は、処分法が異なる場合がありますのでご確認の上、廃棄してください。
どのような形態で購入が可能か?
原反ロール、スリットロール、枚様にカットした平判でのご提供が可能です。ただし厚み・グレードにより最小購入単位が異なりますので、お問い合わせください。
グリーンハウスや膜構造物へフッ素フィルムを使ってみたいがどうしたら良いか?
ぜひAGCグリーンテック株式会社へお問い合わせください。
TEL 03-5833-5451
FAX 03-5833-5457
URL: https://f-clean.com

サイトップ®

サイトップ®をプラスチック基材に塗布する際に、基材との密着性を向上させる手段について教えてください。
サイトップ®用プライマー「CT-P10」を使用することにより、密着性の向上が可能となります。但し、本プライマーの溶剤にはトルエンが含まれるため、海外への輸出は実施していません。詳しくは技術資料をご参照下さい。
サイトップ®をガラス、シリコン等の無機系基材に塗布する際に、基材との密着性を向上させる手段について教えてください。
アミノ系シランカップリング剤(例:信越化学工業社製の「KBE-903」)を使用することにより、密着性の向上が可能となります。詳しくは技術資料をご参照下さい。
サイトップ®のパターン加工方法について教えてください。
サイトップ®はO2ガスによるドライエッチングにより、パターニングが可能です。詳しくは技術資料をご参照下さい。
サイトップ®の剥離方法について教えてください。
サイトップ®は「酸素エッチング」、「UV照射+水超音波」、「サイトップ®溶剤」により剥離が可能です。詳しくは技術資料をご参照下さい。
サイトップ®のコーティング特性(分子量・濃度・スピン回転数や引上げ速度別の乾燥膜厚)について教えてください。
スピンコートとディップコートにおける膜厚曲線データがございます。詳しくは技術資料をご参照下さい。
サイトップ®の希釈溶媒・分子量・濃度別の溶液粘度について教えてください。
濃度別の溶液粘度について測定しております。詳しくは技術資料をご参照下さい。
サイトップ®のキュア条件について教えてください。
最適ベーク条件は膜厚、基板、プロセス等により異なります。基本的には「室温乾燥」後に「脱ガス・溶媒除去」のための「プリベーク」を実施し、その後に「ファイナルベーク」を行います。詳しくは技術資料をご参照下さい。
サイトップ®Sタイプを基板に密着させる方法について教えてください。
「サイトップ®Sタイプ」は末端官能基が「-CF3」のため、基材とは密着しません。しかし、Sタイプと基材との間に、「サイトップ®Aタイプ」を塗布することにより、Sタイプを基材に密着させることが可能となります。詳しくは技術資料をご参照下さい。
サイトップ®のフィルム(数mm厚)が欲しいため、作成方法について教えてください。
サイトップ®Sタイプと成型金型を用いて、キャスト成型により作成が可能です。詳しくは技術資料をご参照下さい。
サイトップ®の赤外透過率特性について教えてください。
波長25μmまでの測定データがございます。詳しくは技術資料をご参照下さい。
サイトップ®の熱安定性について教えてください。
サイトップ®の熱分解開始温度は400℃のため、常温・空気雰囲気下で350℃以下でのご使用をお願い致します。詳しくは技術資料をご参照下さい。

Afluid® IRX

なぜ添加量が少なくて優れた防汚性が得られるのですか。
IRXの防汚性を発現させるフッ素原子を含むポリマー部位が、塗膜の最表層に薄く広く分布するためです。
どの程度の添加量で効果が発現しますか。
固形分比で0.5~1%が推奨値ですが、0.1%程度で防汚性が発現する場合もあります。最適添加量については事前確認をお願いします。
IRXが添加可能なコーティング液のタイプについて教えてください。
炭化水素系(ケトン、グリコール、エステル、アクリル系等)のコーティング液とは相溶しますが、事前確認をお願いします。また40℃程度に加温することにより溶解性が向上します。
耐久性を、さらに向上させる方法について教えてください。
硬化を大気中ではなく、窒素雰囲気下で実施することにより、耐久性の更なる向上が期待できます。