重曹

製品概要

 重曹は、温泉の天然成分としても知られている安全性の高い物質です。環境対策がより身近な問題となるにつれて、そのおだやかな作用と自然な性質が見直され、さまざまな分野で活用されるようになりました。
生活用品から医薬品や先端技術の分野まで、用途は多種多彩。重曹の日本国内最大手メーカーAGCでは、ますます広がるニーズに応えてグレードをきめ細かく揃え、新しい製品の開発にも力を注いでいます。

特長

-マイルドな弱アルカリです-

重曹は分子式NaHCO3の白色粉体で、pHは8.5(1%水溶液、25℃)。
ナトリウム化合物の中で、最もアルカリ性の弱い物質です。

-そのまま水に流せます-

アルカリ度が低いので、水溶液のpHは排水基準(海域:5.0~9.0以内、海域以外:5.8~8.6以内)を超えません。

-緩衝作用があります-

重曹の溶液はpH変化をおだやかにする作用があります。

-安全な無機物です-

既存化学物質に登録されたきわめて安全性の高い物質で、常温、常圧では安定した状態で保管できます。

一般名:重曹
化学式:NaHCO3
別名:重炭酸ナトリウム、重炭酸ソーダ、炭酸水素ナトリウム

化審法番号 1-164(Na2CO3),1-310(炭酸水)
安衛法番号 1-164(Na2CO3),1-310(炭酸水)
CAS NO   144-55-8

主な用途

医薬品、入浴剤、ふくらし粉、飼料、養鶏用飼料添加物、化学薬品原料、農薬原料、消火薬剤、水溶性フラスト洗浄メディア、排ガス処理用中和材 など

技術情報(環境負荷に配慮した浄化・洗浄技術)

微粉重曹を利用した廃棄物焼却処理の排ガス浄化や、部品・基板の塗膜・油分を重曹のブラストで除去するプロセスを紹介する技術資料です。下記リンクよりお客様情報をご入力のうえ、資料をダウンロードいただけます。

「環境技術(日本工業出版社)」掲載記事

「全国環境浄化研究会」での講演資料

製造工程

重曹の製造方法は、湿式と乾式の2種類があります。
一般に大規模生産に用いられるのは、電解法で得た苛性ソーダ溶液に炭酸ガスを吹き込んで反応させ、結晶として析出させる湿式法で、AGCの重曹もこの方法で製造しています。

重曹の製造プロセス

1.調合

原料液中に微量に存在する不純物を分離除去します。処理液は精製液貯槽へ送られます。


2.晶析・分離

炭酸ガスを吹き込んで反応、重曹の結晶を析出させます。
重曹の結晶を含む液から分離機で結晶を分離し取り出します。

3.乾燥・ふるい分け

分離された重曹は乾燥された後、ふるい分け工程で各粒度にそろえられ、製品となります。

荷姿

タイプ紙袋フレコン
グレード20kg25kg
局方-
食添-
工業用-
飼料用-

製品カタログ

ファイン重曹カタログ(PDF:1.7MB)

製品規格

生産工場

■AGC株式会社(日本)鹿島工場

その他

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問い合わせ先

営業窓口電話番号
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