課題解決事例

LED素子が劣化して変色・・・
全数取替えを回避できた!補修対応を成功させたその全容とは?

総合電機メーカーA社
品質管理課

背景

LEDを使用した照明、ライト、信号および表示装置の普及により、屋外でも多くのLED機器が使用されており、今後はこれらLEDの屋外用途における耐久性向上の検討が必要になっている。

課題

屋外LEDカラー表示灯のLED素子にトラブル発生!件数が多く、確認作業が難しく・・・

A社の品質管理課はユーザーからのクレーム対応に追われていた。主に屋外で使用されているカラー表示用LED素子の一部に、変色したような症状が出ていた。対応にあたった品質管理課のエンジニアは、発色を調整することで対処してみたが解決には結びつかず、問題はその調整範囲を超える可能性がでてきた。同課は対策チームを編成し、対応を急いだ。

チームリーダーのN氏は当時の様子を次のように語った。
「原因を突き止めるとともに、同型の電球を使用している全国の現場で同様の症状が出ていないか、しらみつぶしにあたりましたが件数がかなり多く、確認作業は難航しました」

原因を突き止めるも、対策にはかなりの時間が・・・

調査と原因究明を進めるN氏たちは、変色しているLED素子の多くが長期間、太陽からの紫外線を浴びたことで封止用樹脂カバーが劣化してしまったことを突き止めた。

対応策として、症状が出る前に同型LED素子の全数取替えを検討したが、今後、再び劣化してしまうことや、かなりの作業時間が発生してしまうことから、補修による対処方法についても検討することにした。

しかし具体的な対処策を見つけ出せず、対策チームは頭を抱えてしまった。

課題のポイント

  • 自社製のLED素子に変色するトラブルが発生。ユーザーからクレームが入った

  • 同型のLED素子を使用している他の現場の確認を急いだが、件数が多く作業が難航

  • 原因を突き止め、全数取替えを検討したが、同様の劣化が出る可能性や、かなりの作業時間が発生

  • 補修による対処方法も検討したが、具体的な対応策は見つけ出せなかった

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