課題解決事例

このデザインコンペは勝ち取りたい!
曲線を生かし、昼と夜で異なる外観を演出できたフィルム材の実力とは?

デザイン会社E社
企画デザイン部

解決

解決のポイント

  • 情報収集を進める中、ETFEフィルム(アフレックス)を使った事例を見つけた

  • アフレックスを採用することで、ガラスでは実現が難しい曲線を持った形状が可能

  • プリント品との組み合わせで、昼は日射を遮り、夜は適度な透過性を出すことで昼と夜で異なる印象の外観になる

  • 耐候性に優れ、初期の透明性、強度を長期間維持できる

イメージどおりの事例を発見!キー素材はETFEフィルムだった

情報収集を進めていたT氏は、とあるスポーツ施設で使用された外装材に目がとまり、その詳細を調べた。その素材はETFEフィルムで、AGC製であることを突き止めた。

新豊洲Brillia ランニングスタジアムでの使用例(下記動画をクリック)


AGC : Case study of Fluon ETFE Film in the Shin-Toyosu Brillia Running Stadium AGC : Case study of Fluon ETFE Film in the Shin-Toyosu Brillia Running Stadium

T氏は、早速AGCに連絡を取り、担当者に話を聞くことにした。
担当者の話では、この素材は高機能フッ素樹脂フィルムFluon® ETFE FILM(アフレックス®)というもので、海外のスタジアムをはじめ数多くの施設で採用されているとのことであった。アフレックスはフィルムの特性を生かし、ガラスでは実現が難しい曲線を持った形状にすることができた。

また、プリント品との組み合わせにより、光線透過率の調整が可能で昼の自然採光や夜のLED照明など光をコントロールすることで、昼と夜で異なる外観を演出することも可能であることがわかった。

「このアフレックスは耐候性にも優れているため、初期の外観や強度を10年以上に渡って維持することが期待できることもわかり、『末永く使ってもらいたい』という当初の思いを実現できることもわかりました」(T氏)

イメージどおりのデザインが実現できる見通しがつき、魅力度が増したことで、最終的にT氏のデザインは関係者に高く評価され、採用されることが決まった。
困難だと思っていたことが、アフレックスを使って実現できたことで、今後の可能性にT氏は大きな期待を寄せている。

【注意事項】ETFEフィルムは不燃材料ではありません。使用可能部位に制限がありますので、各地方自治体の建築主事の指示に従ってください。

この課題を解決したソリューション

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