課題解決事例

全天候型でも天然芝ピッチでプレーができるスタジアムを造りたい
透明材料のガラスや一般的なプラスチック建材を使わずに実現した方法とは

スタジアム運営会社D社

解決

解決のポイント

  • 日光を最大限有効に活用できる高い透明性

  • 1m²あたりの重さは約440gで、5mm厚のガラスの1/20も軽量

  • 一般的な透明プラスチック材料より高い耐候性

イメージ通りのスタジアムに、プレゼンの成功を確信!

B氏は既存のスタジアムで参考になるものはないかと情報収集を続けていた。するとニュージーランドのフォーサイス バー スタジアムの記事を見つけた。このスタジアムで使われていた素材がAGC製ということがわかり、すぐに問い合わせてみた。

フォーサイス バー スタジアムでの使用例(下記動画をクリック)


AGC : Case study of Fluon ETFE Film in the Forsyth Barr Stadium AGC : Case study of Fluon ETFE Film in the Forsyth Barr Stadium

応対したAGC担当者の説明によると、この素材は高機能フッ素樹脂フィルムFluon® ETFE FILM(アフレックス®)というもので、ドイツのアリアンツアリーナを初め、世界各国のスタジアムの屋根、ファサードに採用されていること。更に、2011年のラグビーワールドカップの競技場で使用されたニュージーランドのフォーサイス バー スタジアムは透明なETFEフィルムで建物全体を覆われており極めてユニークなスタジアムとなっている。

早速視察のため現地を訪れたB氏は、「天然芝の生育条件にはかかせない日光を最大限活用し、明るく開放感のある屋根は私が思い描いていたものそのものでした」と感想を述べている。

スペック的には、このアフレックスは1m²当りの重さが約440g(厚さ250μm 1m×1m当り)とサッカーボール1個分程度で、5mm厚のガラスの20分の1以下とかなり軽量であった。またその他にも、一般的な透明プラスチック材料に比べて高い耐候性を有していて、紫外線での劣化による透明性の低下が少なく、長期にわたって光線透過率を維持できることもわかった。

これらの結果を受け、B氏はFluon® ETFE FILM(アフレックス®)を屋根全面に活用したデザインに急遽変更。施主へのプレゼンも順調に進んだ。

この課題を解決したソリューション

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